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【タイ発】高級日本食店を狙った「しゃかリッチ」…しゃかりき432″グループがまた新業態に手を出した?!

一見高級店のようなファサードだが、看板と提灯にはしゃかりき432"グループのシンボル"モアイ像"が出迎える。
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接待需要を見込んでか、4-12名までの個室4部屋が用意されている。
「やりたいんだよォ。違うことが。」と呟く清水友彦さん。
しゃかリッチのコンセプトに影響を与えたケンラボの中山健次さんもしばしばここを訪れる。

バンコクのスクムヴィット地区のトンロー通り周辺といえば、日本人居住地区の中心、しかも昼夜ともに富裕層タイ人が集まる飲食店激戦区。特に1999年にタイで初めて行列のできる日本食店「Oishi」の1号店がオープンしたタイにおける日本食ブーム発祥の地でもある。いまでも日本人経営、タイ人経営の日本食店がしのぎを削る。

そんなトンロー通りも表通りから一本裏に入れば、人通りの少ない路地裏が点在する。トンローソイ14もそんなひっそりとした裏通り。今年の8月8日、バンコクを中心に21店舗の居酒屋を展開する「しゃかりき432″グループ」が新業態の「しゃかリッチ」をオープンした。しかし、この「しゃかリッチ」は他の「しゃかりき432″」の店鋪とはかなり趣が違う。いつ行っても騒がしい大衆居酒屋の雰囲気ではなく妙に落ち着いた空気感。内装も大人しく、おちゃらけたポスターもなければ、えげつない日本語が書かれた赤提灯もない。

この新業態「しゃかリッチ」に関して、FACEBOOKページでは、しゃかりき432″グループの高級業態であることをアピールしている。

SHAKARIKI432″グループ節目の20店舗目【SHAKARICH】です。
これまでの、居酒屋形態とは違い日本から呼び寄せた料理人が、日本直送の厳選食材を使用し、提供方法にも思考を凝らし目でも舌でもお楽しみ頂けます。
店内は、カウンター席・テーブル席の他、完全個室も完備2名様から10名様までご利用頂けます。
料理は、多彩なアラカルトメニューの他、季節ごとの食材をふんだんに使用したコース料理をご用意しております。

【しゃかリッチFACEBOOKページ】より


実際の店鋪は、しゃかりき432″グループとしては比較的小さい店舗面積100平米。カウンター7席を中心にテーブル席が12席。そして、大小個室が合わせて4部屋(12名、10名、6名、4名)と個室が中心のレイアウトはかなりこじんまりとしていて、いままでの大衆居酒屋といった風情ではない。どちらかと言うと、接待にも使える和食店のたたずまいを持っている。

いま、なぜこの店を始めたのか。オープン以来、毎日のように店に立っているしゃかりき432″の代表の清水友彦さんに聞いてみた。

開口一番、「やりたいんだよォ。違うことが。」と呟くように口走ったあと、しばらく沈黙。そして続けた。「しゃかりきはしゃかりきで居酒屋としての体制は整ってんねんけど、違う業態をやりたいっていうのもあるし、自分らが歳取ってきて、ケンラボやら笹弥とか行ってんけど、自分が行きたい店を作りたいって気持ちがあったんねん。
前は仕掛けが、ラーメンであったり、高級串カツであったり、お好み焼きであったり、いろいろあったけど、あん時はなにがなんだかようわらんかったけど、ここはもう感触がつかめてんねん。40代以上の人、しゃかりきが取り込んでない層、静かにゆっくり飲む層を取り込もうと、仕掛けてみた。そのために、ミシュランで星を狙える職人を大阪から連れてきた。海外に出たい日本人ってのもようけおるし、そういうのを応援したいって気もあるし。」

確かに、居酒屋としての「しゃかりき432″」は破竹の勢いで店舗数を伸ばしているが、しゃかりき食堂、ラーメン432″、お好み焼き432″、創作串揚げ清水など居酒屋以外の業態に関しては、試行錯誤はしているものの、退店に追い込まれるケースがほとんどだ。

今回の「しゃかリッチ」について、どのような経緯でこの業態に至ったかを聞くと、「最初は寿司屋をやろうと思うてたんけど、なんか自分がやろうとしてる寿司ができないので、オープン一週間前にこの業態に変えた。しゃかりきをやる時はズバーっと走れるけど違うことをやる時はブレるねん。ブレた挙句寿司カウンターをドリンクカウンターにして仕切り直した。」

オープン一週間前に寿司屋から、高級割烹への業態転換。相変わらずの見切り発車ではあるが、メニューも内装もどうにか間に合わせるところが不思議。そして、オープン後も微調整があったようだ。「最初は3,000バーツのコースだけにして始めたんだけど、コースだけだとお客さんが来にくいってことでアラカルトも始めたし。アラカルトの方は100バーツ台からあるし意外に安い設定にした。」

しゃかりき432″の既存店から集めたタイ人スタッフにもこの店はいい影響を与えているようだ。「料理がやりたい、料理に興味があるってスタッフがしゃかりき各店舗から全部で8人くらい来ている。だから、スタッフのモーチベーションも上がってる。」

さらに、このお店の位置づけについて清水さんは自分なりの考えも持っているらしい。「これからは自分で店に立とうと思うてる。お客の顔が増えてない。常連さんの顔が見えない。現場からどいてもうたから。やっぱ現場出て繋がり持たんと。お客さんの新規開拓できてないから、一からやり直そうと思って。美味しいものを自分がホンマに美味しいと思えるものを提供して、自分が立って接客して、いっしょにお酒飲んだり、そういう場所にしたい。お客さんと繋がりができる場にしたい。」

繁盛店オーナーが自戒の念をもって新たに立ち上げた新業態か、あるいは単なる道楽か。結論を出すには早すぎる。ただ、ここまで好調に他店舗展開を進めてきたしゃかりき432″グループが活性化するキッカケになる可能性を秘めている店鋪であることは間違いない。

(取材=まえだ ひろゆき)

店舗データ

店名 Shakarich しゃかリッチ
住所 440/7-8 Sukumvit 55 ,Klong tan nua ,vadhana, Khwaeng Khlong Tan Nuea, Khet Watthana, Krung Thep Maha Nakhon 10110
電話 ‭02-045-4032‬
定休日 なし
坪数客数 100平米 105席
客単価 3,000B
運営会社 しゃかりき432“
オープン日 2017年8月8日
関連リンク しゃかリッチ Facebook page
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