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【ベトナム発】日本の居酒屋文化をベトナムへ、世界へ。「しゃもじ」の挑戦

木目調の落ち着いた雰囲気の店内には、懐かしい昭和のチラシや広告看板などが掲げられている。
炉端焼きの人気メニューの一つ。豚バラの野菜巻き各種は3万ドン(約150円)前後から。
刺身や、海鮮鍋など、シーフードメニューも豊富。
威勢のいい掛け声と、勢いよく上がる炎に店内のお客から歓声が上がる「藁焼き」のパフォーマンス。
茨城の銘酒「月の井」を味わうオープニングイベント。

ホーチミン市中心部のグエンフエ通りは、観光客なら必ず一度は訪れる全長500メートルほどの目抜き通り。炉ばた焼「Shamoji」は通りの北側、市庁舎やレックスホテルといった歴史的なランドマークに隣接した好立地で、2018年11月にオープンした。
オーナーは、ベトナム人のイエン・マイ・リンさん。グエンフエ通り店オープンに先立ち、5ヶ月前には地価の高さから”ホーチミンの銀座”ともうたわれるドンコイ通りに一号店を同年6月に開いた。さらに、翌月にはハノイ店をオープンさせた敏腕の女性実業家だ。

日本の居酒屋文化に惚れ込んで

ベトナム人に人気の日本料理だが、主流は寿司や刺身。リンさんは、オーガニックカフェ「マイライフコーヒー」を展開し、4年前に初めて日本料理店「YEN」を立ち上げ、ベトナムのほかカナダにも店舗を持つ。当時から、日本の居酒屋文化にとても興味を持っていたという。自身も親日家で、年に5回は日本を訪れる。
仕事帰りのサラリーマン達が、リラックスして賑やかに過ごす雰囲気が好ましく、心惹かれたそうだ。
礼儀正しく、ともすれば堅苦しいイメージのあった、日本や日本人への印象が一変したという。居酒屋にも様々な形態があり、料理の提供やサービスも店によってバラエティ豊か。こうしたコンセプトをぜひベトナムに取り込みたいと強く感じたという。どんな形態が今後のベトナム市場に受け入れられるか検討を重ねた結果、炉ばた焼の専門店を出店することにした。

日本の飲食エキスパートとコンサル提携し、質の向上を追求

”質の高いサービスを提供するために、投資は惜しまず”がモットー。都内を中心に炉ばた焼店を展開する「なかめのてっぺん」とコンサルタント契約を結んでいる。立ち上げをはじめ、メニューの考案やスタッフのトレーニングなど、密に連携をとる。現在3店舗で腕を振るうベトナム人の料理人達を、ローテーションで毎月、日本の店舗に派遣し、質の向上に余念がない。
何事も、とことん本物を追求し、中途半端にはできない、とリンさんは襟を正す。
「本気度は、客にもきっと伝わるはず」と胸を張る。
そのこだわりは店舗デザインや、サービスにも体現されている。
木を基調にした内装で、カウンターには食材をディスプレイ。これは、新鮮で安全な食材を使っていることをお客に伝えたいという思いから。日本料理は健康的で原材料へのこだわりがあるのが特徴であり強み、とリンさんは捉えている。

発展めざましいベトナム、トレンドを的確につかむのがカギ

料理は、焼き鳥を中心とした串焼き18種は3万ドン(約150円)前後から、海鮮やおでん、麺や鍋物なども幅広く提供している。茨城の地酒「月の井」の5銘柄をはじめ、酒や焼酎のラインナップも豊富だ。また、来店客を楽しませる企画として、餅つきや藁焼きのパフォーマンスを行なっている。ベトナム人のお客だけでなく、日本人客にも好評だ。
次の展開としては、ホーチミンとハノイで合わせて10店舗のオープンを計画している。現在の客層は、日本人が半数近くを占めるという。
ベトナム人への訴求に今後より力を入れる予定で、特にホーチミンの人たちの新しいものへの興味の高さや適応力はめざましい。
ニーズを把握し、顧客獲得に繋げるためにもマーケティングチームを別途配置して戦略を練っている。

(取材=迫田陽子)

店舗データ

店名 Shamoji しゃもじ
住所 133 Nguyen Hue street, Ben Nghe ward,Dist. 1,Ho Chi Minh city
電話 028 3821 4314
営業時間 Lunch 10:30am〜2:00pm、Dinner 5:00pm〜2:00am
定休日 なし
坪数客数 125平方メートル 70席
客単価 40万ドン~50万ドン(約2000円〜3000円)
運営会社 MYLIFE TRADING & SERVICE CO.,LTD
オープン日 2018年11月23日
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