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シンガポール・リャンコート内に1月25日「Kensai Kitchen(健菜キッチン)」がオープン。日本の家庭料理である惣菜をブッフェスタイルで提供

リャンコートの地下に立地。入りやすい内装も魅力のひとつ
約10品を揃える惣菜はブッフェスタイルで提供
木目を活かした明るく清潔感溢れる内装
総料理長のレイモンド氏


シンガポールにて、香川を中心に日本国内16店舗を運営する本格的讃岐うどんチェーン「たも屋」のFC店舗を運営する現地法人MARUSAN LPC SINGAPORE PTE.LTD.が、2店舗目となる「Kensai Kitchen(健菜キッチン)」を、1月25日、クラークキーのリャンコート内にオープンした。「もともとFC運営の次は自己業態にチャレンジしたいという思いがありました。そこで業態開発のリサーチをした結果、シンガポールにお持ち帰りの惣菜店がないことや、日本のグループ会社である株式会社健菜厨房が、島根県出雲市で『健菜厨房』という惣菜の店を運営していることから、今回のプロジェクトが始まったのです」と、同社ディレクターの三島和宏氏は話す。

コンセプトは“日本の家庭料理をシンガポールの人々に知ってもらう”こと。「日本人が日常的に食べるものにも、美味しいものがまだある」との発想の下、ベースとなる料理はすべて「健菜厨房」のレシピを採用する。「『健菜厨房』は、健康でありたいと願う皆さまの健康管理のお手伝いをすることを目的としております。そのため、日本国産米にこだわったご飯や、自社開発したあごだし使用の極だしを用いたみそ汁など、伝統的な日本食を提供しているのです。こうした日本の家庭料理に親しんでもらいたいと、シンガポールでも日本と同様の味、クオリティの提供に努めています」。

料理はこれまで、惣菜ブッフェ平日S$19.90、週末S$24.90だったが、6月からマイナーチェンジ。メインディッシュをプラスし、惣菜ブッフェはサイドメニューとして提案するスタイルを採用する。「これまで昼夜同一価格であったため、客数で売上げの上限が決まっていました。そこで6月より販売形式を変更し、メインディッシュで作り立てを、惣菜ブッフェで選ぶ楽しさと他店にはない付加価値を訴求したことで、客単価をS$30.00まで引き上げる考えです」。
メインディッシュは、ハンバーグやA4サーロインステーキ、刺身など18品を、ブッフェには、ご飯やあごだしのみそ汁の他、筑前煮や肉じゃが、切り干し大根などの惣菜、サラダ、フルーツなど約10品を用意。また、アルコールの主軸として揃える日本酒に合うアラカルトメニューを20品ほど用意することで、飲み利用客にも訴求する。さらに、ショッピングセンター内という立地を活かし、惣菜のテイクアウトを行ない店外売上げアップも図っている。

「リャンコートは明治屋(スーパーマーケット)や紀伊国屋書店、日系レストランが多くあり、日本人が多いことで知られます。一方で、当店の場合は意外に日本人比率よりもローカルの方が多く、ローカルの方で65%程度を確保していますね。これにより我々の狙い通り、現地の方へ日本の家庭料理の美味しさを広く知って頂けているのではと感じます」。今後はシンガポールだけでなく、周辺の東南アジア諸国への出店も検討したいと考えている。

(取材=取材:横田文一/文:虻川実花)

店舗データ

店名 Kensai Kitchen(健菜キッチン)
住所 177 River Valley Road #B1-03/04/05 Liang Court, Singapore 179030
電話 +65-6337-5105
営業時間 11:30~15:00(L.O.14:00)、17:30~22:00(L.O.21:00)
定休日 無休
坪数客数 48坪 66席
客単価 S$25

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