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“大阪の味とノリ”が受けて、「しゃかりき432゛」はバンコクで大ブレーク中。 アソーク(Asoke)本店に続き、日本街店を2013年9月オープン

象徴的なファサード
大阪の大衆居酒屋をそのまま再現
店内にはおちゃめ?なポスターも
しゃかりき432゛代表 清水友彦氏

串カツ、お好み焼き、かすうどんなど、大阪の”ソウルフード”をメインとした居酒屋を大阪で3店舗展開する「しゃかりき432゛」(大阪府大阪市、代表:清水友彦氏)は、昨年7月、バンコク1号店をオフィス街であるアソーク(Asoke)にオープンさせた。
大阪からやってきたハイテンションなお兄さんたちと陽気なタイ人スタッフ、「モアイ像」が出迎えてくれるエッジの効いた店構え、ビールに合う各種の料理が受け、瞬く間に連日大にぎわいの繁盛店となった。(※何とアサヒビールの消費量はバンコク1位)
客単価は800バーツ(約2,500円)、顧客割合は日本人70%、タイ人30%、リピーター比率は80%に上るという。

オープン後、増床(離れ個室、焼肉店)を重ね、外にテーブルを並べてオープンエア席も始め、この一帯を「しゃかりき横丁」と名付けた。
「しゃかりき432゛」は、これまでバンコクになかった大阪式の大衆居酒屋であり、バンコクの飲食シーンにおいて独自のポジションを築くことに成功したと言えよう。
この9月には、日本人も多く住むエリア、スクンビット・ソイ26にある「日本街」に2号店を居抜きで出店した。

本拠地である大阪の次に、日本の他の都市ではなくバンコクを選んだのは、清水氏曰く、「タイが好きだったから」という極めて単純な理由だった。
そこには小賢しい戦略やマーケティングなどはなく清々しいくらいだが、「食材が豊富なタイやったら本店の味を再現できるはずやし、バンコクの活気ある雰囲気が大阪のノリに通じるもんがあった」ということにも勝機を見出したようだ。
そして、串カツ、お好み焼き、かすうどんなどの大阪を代表する味を海外にも広めたいというのが、バンコクに出店した動機のひとつでもある。

昨年の5月7日に訪タイし、翌日には契約書にサイン、そして2ヶ月後には無理矢理オープンさせたというから、清水氏の座右の銘である「見切り発車」そのものの展開の早さだ。

清水氏曰く、「昔から人を楽しませるのが好きで、店のスタッフにも楽しく仕事をしてもらいたい。と言いつつ一番楽しんでいるのは自分だけど。自分が楽しくなきゃ、周りも楽しくないでしょ」とのことだ。
実際、店内で動きまわってテンション高く客やスタッフと掛け合う清水氏は本当に楽しそうだ。
一見こわもてだが、「スタッフは本当に大切なファミリー」としみじみ語る清水氏にタイ人スタッフも大いに傾倒している様子だ。

清水氏は、調理師学校卒業後、料理人としてキャリアをスタートさせた。
トラック運転手をしながら資金を貯め26歳で独立。串カツをメインにすえ、経営も軌道に乗ってきた頃に出会ったのが「油かす」だ。
「油かす」とは、牛ホルモンの希少部位を素揚げして余分な脂を落とし、水分を飛ばして旨みを凝縮させたもので、現在では日本でも入手が難しい。
うどん、お好み焼き、炒め物、煮物などに少量入れるだけで旨みが増すという、「しゃかりき432゛」のメニューには必須の食材だ。「しゃかりき432゛」は奮闘の末、この油かすをタイでも生産することにこぎつけた。
清水氏は、この大阪発祥の食材、「油かす」に心底惚れ込んでいる。
「油かすとの出会いがなかったら海外進出は考えへんかった。この味を多くの人に知ってもらうために東南アジア各国進出を考えています。」と、今後も挑戦を続けることを誓っていた。

(取材=小島 圭介)

店舗データ

店名 しゃかりき432゛(しみず) 日本街店
住所 (Nihonmachi2F) Sukhumvit Soi26 Bangkok Thailand
電話 02-258-2661(日本語可)
営業時間 月~金 17:00~03:00/土日祝 11:00~03:00
定休日 無休
坪数客数 104席(カウンター6席、テーブル66席、掘りごたつ32席)
客単価 800THB
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