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日系レストラン集合施設『itadakimasu by PARCO』がシンガポールにオープン!

蕎麦の新たな魅力を引き出すために開発された「明太まぜ蕎麦」
Challenge Spiritから生まれたキラーメニュー「そばがきとフォアグラのソテー 返しソース」
「和」の趣を感じる、落ち着いた店内。

株式会社パルコの子会社PARCO(Singapore) Pte Ltdは12月1日、シンガポールで今最もホットなエリアと言われるタンジョン・パガーに日系レストラン7店舗からなる集合施設『itadakimasu by PARCO』をオープンした。同施設は「毎日選べる日本の味」をコンセプトに、消費者に日本同様の味とクオリティを「毎日楽しめる価格」で提供する。出店場所であるタンジョン・パガーはシンガポールの金融街ラッフルズ・プレイスに隣接し、オフィス、住宅、ホテルが混在するエリア。12月中にはシンガポール国内で最高層ビルとなるTanjong Pagar Centerが開業するなど、大規模開発によって今後さらに人口流入が見込まれている。PARCO社は今後『itadakimasu』を一事業としてシンガポール及び周辺各国にも展開する予定である。

 

〔出店レストラン一覧〕

 

■名代 富士そば 二八 / Nadai Fujisoba NI HACHI
創業50年の老舗蕎麦屋『富士そば』がシンガポールに初進出。日本国内の立ち食い形態とは全く異なるアッパー業態『名代 富士そば 二八』として海外向けに展開する第1号店。50年かけて培ってきたオリジナルの出汁をベースに、蕎麦をはじめ食材やメニューをひとつひとつ見直し、進化した『富士そば』となっている。
・関連リンク:http://fujisoba.co.jp
・関連リンク:https://www.facebook.com/FujiSoba-Singapore-326049881100556/
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■沼津魚がし鮨 / Numazu Uogashizushi
沼津魚市場の競り権を持つ鮨屋として、静岡県を中心に45店舗展開している。今回、海外1号店としてシンガポールに初進出。競り権を持つからこそできる「新鮮」で「デカネタ」なにぎりを、「リーズナブル」に提供する。寿司8貫と巻寿司、味噌汁がついたLunch Special Nigiri With Soup(S$20)など、ボリューム感たっぷりでリーズナブルなメニューが人気となっている。
・関連リンク:http://www.uogashizushi.co.jp
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■新宿とんかつ さぼてん / Saboten
シンガポールの有名グルメサイトで“Best Tonkatsu Restaurant in Singapore” に選ばれた「新宿とんかつ さぼてん」。大麦、小麦で育った選りすぐりの豚肉を使用し、特製生パン粉であげることでサクサク感たっぷりの豚カツを提供している。日本と同様、キャベツ、ごはん、お味噌汁はお代わり自由。
・関連リンク:http://www.ghf.co.jp/saboten/
・関連リンク:https://www.facebook.com/saboten.sg/
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■鶏王 / Ramen Keisuke Tori King
以前から当ショッピングモールで人気を得ていた”Ramen Keisuke”は「豚骨王」「鶏王」「蟹王」「ロブスター王」等、スープに応じた様々なコンセプトでラーメン店を展開、シンガポーリアンから人気を得ている。8時間以上煮込んだ鶏ベースの濃厚クリーミーなスープのラーメンにカリッとローストした骨付きモモ肉をトッピングするなど、ローカルの心をつかむ商品開発力には定評がある。今回、『itadakimasu』のオープンに合わせて新たに4種類のメニュー(つけ麺、クリアスープ、担々麺、混ぜそば)が加わった。
・関連リンク:http://www.keisuke.sg/
・関連リンク:https://www.facebook.com/KeisukeTokyoSG/
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■YAYOI
既存テナントである「やよい軒」が「YAYOI」にリニューアルしてオープン。メニューも新しくなっている。日本人の主食であるごはんを中心に味噌汁、おかず、副菜などを一つのお膳にバランス良くまとめた和「定食」を豊富に揃えている。この「定食」スタイルはシンガポールでも肉、魚、野菜をバランス良く食べられると人気を得ている。
・関連リンク:https://yayoi.sg
・関連リンク:https://www.facebook.com/yayoisg/
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■焼肉 平城苑 / Yakiniku Heijoen
シンガポールではJAPAN FOOD TOWN店に続いて2店舗目となる。1976年創業の焼肉の老舗として日本和牛にこだわり、独自の仕入れルートによる銘柄和牛やA5ランク和牛を提供する。今回はよりアラカルトを充実。12月20日にオープン予定。
・関連リンク:http://heijouen.co.jp/
・関連リンク:https://www.facebook.com/Yakiniku-Heijoen-Singapore-1340473415985267/
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■しゃぶしゃぶ 牛陣 / Shabu Shabu GYU JIN
平城苑と同じHEIJOEN SG社が運営する「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」を提供する店。シンガポール初進出となる。日本和牛を使ったしゃぶしゃぶ食べ放題や定食など、リーズナブルな価格で提供する。12月20日にオープン予定。
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【施設概要】

■施設名:itadakimasu by PARCO
■所在地:100 Tras Street, Singapore 079027 100AM 3階
■施設面積:約1300㎡
■営業時間:11:00-22:00 (※一部店舗により変更あり)

 

 

〔フースタの注目店〕

 

今回、何と言っても注目なのが『富士そば』が自社ブランド初の蕎麦レストランとして、海外向けに開発した『名代 富士そば 二八』であろう。初の海外直営店であり、海外旗艦店として位置付けていることから、メニューから店舗デザイン、器まですべてを一から作り上げ、新たな『富士そば』ブランドを構築すべく、総力を挙げていることがひしひしと伝わって来る。

Facebookページでは次のようなメッセージが伝えられている。
”富士そばは2016年、創業50周年を迎え、この節目に新たなる挑戦を掲げました。今回のシンガポールプロジェクトでは、駐在されてる日本人の皆様には「ホッとする」味を、そしてシンガポールに住む様々な国籍の皆様には蕎麦の美味しさと文化を知って頂く為、商品としても日本蕎麦と言う格式に捉われず、蕎麦と言う文化の間口を広げ、来店し易い「日本一の蕎麦屋」を目指し創り挙げました。進化した『名代 富士そば 二八』をぜひご賞味ください。”

 

・基本となる「蕎麦」、「返し」を新たに開発

使用する蕎麦はつるっとして適度な弾力感があり、一番美味いと言われる「二八」蕎麦を今回新たに開発したという。そして太麺と細麺の両方を用意。「まぜ蕎麦」と「つけ蕎麦」には太麺を使用することでタレとよく絡むようにし、トラディッショナルな「温かい蕎麦」や「冷やし蕎麦」には細麺を使用している。また製麺機を使用し、毎日の品質の安定を第一として24時間温度管理された製麺室で製造。毎日製麺することで打ち立てフレッシュな蕎麦を味わってもらうよう工夫している。

蕎麦屋の命とも言われる「返し」も新たに開発。「黒」と「白」2種類の返しを使っている。2種類の返しを使っている蕎麦屋は珍しいのではないだろうか?長年培ってきた富士そばのベーシックにあたる返しを「黒」とし、今回新たに深みのある香りとまろやかな味を表現出来る白醤油ベースの返し「白」を開発した。富士そばは関東生まれの立ち食い蕎麦屋だから、やはりスープは黒い。しかしこの黒色のスープは色々な国々の方が集まるシンガポールで受け入れてもらえるのだろうか…。そんな思いから新たにまろやかで優しい風味の「白」を開発したという。

 

・新たなる蕎麦の世界観

興味深いのがメニューだ。蕎麦は『温』『冷』『まぜ』『つけ』の4つのカテゴリーを用意。「黒」の返しだけでは表現出来なかった蕎麦の魅力を「白」の返しによって実現することを可能にした。
中でも目を引くのがまぜ蕎麦である。「明太まぜ蕎麦」(S$14)、「鴨南蛮まぜ蕎麦」(S$16)、「すき焼きまぜ蕎麦」(S$15)、「ガーリック鶏まぜ蕎麦」(S$14)など、しっかりローカル客の嗜好を意識したメニュー開発をしている。そして日本人も満足する味にしているのが特徴だ。
また、蕎麦レストランとしてゆっくりディナーを楽しんでもらえるよう、二八だけのオリジナルメニューも用意。「鴨鍋」(S$30)や「トリュフだし巻き卵蟹あんかけ」(S$15)「そばがきとフォアグラのソテー 返しソース」(S$17)などお酒に合うメニューも充実させている。

 

・『名代 富士そば 二八』は新たなる挑戦

『富士そば』を経営するダイタンホールディング株式会社の代表取締役社長 丹 有樹氏はこう語る。
「先代の諸先輩が培ってきた富士そばの文化を格式だけに捉われず、国境を越え、間口を広げることによって、様々な国の方々に蕎麦の味、蕎麦という日本の食文化を伝えていきたい。日本人が食べても美味しいのはもちろんのこと、シンガポールの人達にも蕎麦の美味さを理解してもらうため、これまでの常識にとらわれることなく一から商品開発をしています。様々な国の方々に”蕎麦って美味しい!”と思ってもらうこと、蕎麦の魅力を伝えること大切だと思っています。シンガポールにもようやく蕎麦を提供するプレーヤーが増えてきました。一緒に日本の蕎麦文化を普及していきたいと考えております」

確かに、日本の麺文化の中でも蕎麦を海外に普及することは容易ではない。一般的に、海外の人達に馴染みがあるのはラーメン>うどん>蕎麦の順と言われているからだ。そんな蕎麦をグローバルスタンダードにするため、『富士そば』はこれまでの伝統を守りつつも挑戦者として挑んでいるのだろう。常識を超えたメニュー開発、伝統に捉われない発想。もちろん日本伝統の味を守って、海外に展開するという考え方は大切ではあるが、育ってきた環境も嗜好性も日本人とは違う人達を相手にしているのだ。私たちが海外の伝統食を食べてもピンと来ないことがあるように、その食文化に馴染みがない人達に新たにその魅力を伝えること容易ではない。

『名代 富士そば 二八』は私達日本人の舌と同じではないことを前提に、それでも蕎麦の美味しさがどうすれば世界に伝わるか、どうすればより多くの人に受け入れてもらえるか、熱意をもって追求している。その結果、日本の伝統とグローバルがうまく組み合わさったメニューが生み出されたのであろう。「山」が動けば日本の蕎麦文化がより世界に開けるかもしれない。そば界の巨人、「富士そば」の挑戦をこれからも見守っていきたい。

 

(取材=山口 エリ)

店舗データ

店名 名代 富士そば 二八 / Nadai Fujisoba NI HACHI
住所 100 Tras Street, Singapore 079027 100AM 3階
電話 6443 8827
営業時間 Lunch 11:00~15:00 / Dinner 17:30pm~10:00

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