飲食店・レストラン“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアムアジア」

ヘッドライン

イオンがアジアに攻勢。ベトナム1号店オープン、年内に2号店、来年以降には3号店も。成長余地に期待、中間層取り込みへ

140117_aeon-mall_tan_phu_celadon_hochiminh_01-thumb-427x320-136.jpg
イオンのベトナム1号店となる「イオンモール タンフーセラドン」(イオン提供)


イオンは1月11日、ベトナム南部の商都ホーチミン市に、同国1号店となるショッピングモール「イオンモール タンフーセラドン」をオープンした。新店舗は同社にとってマレーシア、中国に次ぐ3カ国目のモール型大規模商業施設だ。「アジアシフト」を戦略に掲げるイオンはアジア地域で店舗網を広げており、新店舗はこの一環。さらに2014年中にホーチミン市郊外のビンズオン省に2号店、2015年以降にはベトナムの首都ハノイに3号店を開設する計画だ。

2020年までにベトナムで20店舗体制に

イオンの広報担当者によると、「イオンモール タンフーセラドン」は、ホーチミン市の中心地から西へ約9キロに位置するタンフー区の「Celadon City」内にオープンされた。「Celadon City」では総面積82ヘクタールの敷地に住居、インターナショナルスクール、医療施設、スポーツ施設などを配置する複合開発が進められている。商圏は、店舗からバイクで15分圏内にある周辺4区(タンフー区、ゴーバップ区、ビンタン区、タンビン区)から成り、約180万人が居住する人口密集エリアだ。
新施設の特徴は、なんといってもその規模。地上4階建て(地下1階)で、商業施設の面積は約5万平方メートルと、ベトナムで最大級のショッピングモールとなっている。モール内は中核となる総合スーパー「イオン タンフーセラドン店」と約120の専門店で構成され、バイク4,000台と車500台が収容できる駐車スペースを併設する。
イオンはこの1号店を皮切りに、2014年中に2号店をホーチミン市近郊にあるビンズオン省の新興開発地区に、2015年以降にはハノイのロンビエン区に3号店をオープンする予定。積極的に店舗網を広げることで、2020年までにベトナムに置く大規模商業施設の数を20に引き上げる計画だ。

消費文化花開く、中間層増加がカギ

イオンがベトナムに大規模商業施設を設置した背景には、同国が「若年人口が多い上、経済成長により同社のターゲットとなる中間層が増加していることが大きい」(イオンの広報担当者)。発展のさなかにあるベトナムでは、海外から新たな消費文化が流入している。そんな中、外国の最新ファッションや新しい食文化などを積極的に受け入れる「ニューファミリー」が今後拡大すると見込まれる。
イオン・グループは、ベトナムでは2008年からイオンクレジットサービスが日系企業初となる割賦販売事業を展開する上、2011年末からコンビニエンスストアの「ミニストップ」がフランチャイズ(FC)店舗の出店を行ない、現在17店舗を展開する。さらに、初のショッピングモールの開設により、ベトナムの消費者を積極的に取り込む狙いだ。

アジアが主戦場に~カンボジア、インドネシアにも進出へ

アジア重視を掲げるイオンは、これまで中国で大々的な店舗展開を図ってきたほか、計6億人の人口を誇る東南アジア諸国連合(ASEAN)でもマレーシア、タイに出店してきた。
イオンの広報担当者は、「日本でも引き続きのびしろのある部分に経営資源を振り向けるが、それでも人口はシュリンクしていく。そのため日本事業と同時に、成長余地の大きなアジア諸国での展開を進めていく」と強調する。 こうした中、イオンは2014年上半期にはカンボジアの首都プノンペンに同国1号店をオープンする計画。さらに2015年2月までにインドネシアの首都ジャカルタに同国1号店を開設する見通し。
また現在、ミャンマー、インド、ラオスといった他のアジア諸国についても市場調査をしている段階だ。

日系が続々出店!~「丸亀製麺」は17年までに10店舗体制へ

一方、今回のベトナム1号店で注目されるのは、多数の日本企業が店舗を設けたことだ。専門店全体の約3分の1に当たる31店舗が日本資本であるとともに、飲食店舗も進出した。中でもトリドール(本社:兵庫県神戸市)はセルフ式讃岐うどん専門店「丸亀製麺」のベトナム1号店を出店した。同社はこの店舗を足がかりに、「ベトナムの外食市場で"うどん"という新たな食事の定着を目指す」と意欲的だ。
ベトナムではもともと、米麺の「フォー」、「ブン」や小麦麺の「ミー」など麺を食べる文化がある。そんな中、トリドールは日本と同様、本格的な味わいが楽しめる讃岐うどんのメニューに加え、初来店した人でも食べやすい現地の味覚に合わせたメニューを提供する。
同時に日常的な利用が可能になるよう現地ファストフードと同等の価格帯に設定。例えば、「釜揚げうどん(並)」は3万9000ドン(約195円)に設定しているという。
こうした取り組みにより地場消費者への訴求を狙い、ベトナムでは2017年3月末までに10店舗体制を目指す意向だ。
背景にあるのは、ベトナムでの日本食の浸透。経済成長と日系企業の対越投資拡大に足並みを揃えるように、ベトナムでは日本食が広がっている。イオンのベトナム1号店では「丸亀製麺」以外にも、ラーメンや寿司の店舗が出店した。中には数十分待ちの行列ができる店舗もあり、人気だという。

(取材=巣内 尚子)

店舗データ

店名 AEON MALL Tan Phu Celadon (イオンモール タンフーセラドン)
住所 30,Bo Bao Tan Thang Street, Son Ky ward, Tan Phu district, Ho Chi Minh city
電話 08-826-887733
営業時間 10:00~22:00(一部店舗を除く)
定休日 年中無休
運営会社 イオンモールベトナム

 >> 大きな地図を見る

ヘッドライン一覧トップへ

食べログ掲載店募集中

飲食施設の分煙環境整備補助金の取り組み
Copyright © 2014 Darwin.,Ltd. All Rights Reserved. All Rights Reserved.