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全国122店鋪を展開する「ゆで太郎」が台湾・台北市の繁華街に海外1号店を12月21日オープン! 台湾での日本食普及を狙う現地企業とフランチャイズ契約し、日本のそばを台湾へ

アジア圏FC1店舗目となる台湾店
“日本食としてのそば店”としての認識が高く客単価も高め
店内に製麺機を置き「挽き立て、打ち立て、茹でたて」を台湾店でも実現する
「海外店鋪を含め300店鋪」を目標とするゆで太郎システム代表の池田氏

日本そば専門店「ゆで太郎」を全国展開するゆで太郎システム(東京都品川区、代表取締役:池田智昭氏)は、台湾・台北市に海外進出1号店となるFC店を2012年12月21日にオープンした。市内繁華街に位置する同店は、35坪50席の路面店で、月商130万台湾ドルを超える人気店へと成長している。フランチャイジーは、台湾で和食レストランなどの外食を手掛ける台灣庶食股份有限公司。台湾企業である同社が「台湾で日本食を広めること」を目的としていたことから、今回のフランチャイズ契約へと結びついた

「日本での『ゆで太郎』は、客単価410〜420円の日常食として位置づけられるのに対し、台北では寿司や丼ものと並ぶ”日本食としてのそば”という認識があります。ですので、客単価も少し高めの約235元になっています。これは、現地でのランチ単価相場が約80元程度であることを考えると、日常食としてのそばとはスタンスが違います」と池田氏。店内はゆっくり腰を据えてそばを楽しめるボックスシートで構成。ファミリー層の来店を狙った。

同店のそばは、日本からそば粉を輸出し現地でブレンド。かえしやだしの原料は日本産原材料を用いて、シンガポールの工場で生産する。そばは国内と同様の材料、作り方で、日本で提供する”ゆで太郎の味”を再現する。一方で、サイドメニューは現地の客層に合ったものを用意。「台湾で丼は専門店があるほどポピュラーな日本食です。そのことからも、サイドメニューには海鮮丼などを用意しています。現在は来店客の9割が台湾の方で、現地の人にも親しまれるまでには慣れが必要だと考えています。そのために、慣れ親しんだ丼ものなどを用意することで、間口を広くしています」。

「ゆで太郎」のそばは、店内に製麺機を置き、「挽き立て、打ち立て、茹でたて」をコンセプトに”本物の江戸切りそば”を提供している。調理を含めたフルサービスが基本となるため、オープン前に台湾店スタッフの日本での店舗研修、また池田氏を含む日本のスタッフが約1ヵ月半現地へ赴き、オペレーションからサービスまで徹底的に指導を行なった。そのことを池田氏は次のように振り返る。「現地スタッフへの指導で、当社のマニュアル見直しにもなりました。また、海外出店によって日本産のものが高品質で価値があることなど、いろいろな気づきがありました」。台湾で日本の食文化が浸透していることからも、ある程度高い客単価でも来店してくれる客はいると考えるようになったという。

9月には台湾でのFC2店舗目を、台北市内のフードコートに出店する予定だ。当初、海外出店はリスクが高いと考えていたという池田氏。しかし、今回の出店での気づきから、海外展開の可能性を感じ始めた。「台湾は外食人口が多く、親日文化であることからもチャンスは多いにありますね。東南アジア全体を考えても、可処分所得の高い人々が増えています。しかし、そばという日本食がどこまで親しまれるかは、まだ未知数ですね。海外での多店鋪化を考えるならば、現地の食文化の一つにならなければなりません」。
同社は、これまで関東圏を中心に店鋪展開を行なってきたが、2013年3月からは本格的に全国展開に着手。現在全国に122店鋪を展開し、2年後には直営100店鋪を目標にしている。「当面の目標は海外店鋪を含め300店鋪」と、池田氏は意気込みを語る。

(取材=虻川 実花)

店舗データ

店名 ゆで太郎 台湾1号店
住所 台北市大安區仁愛路四段266巷15弄4號
電話 02-2708-0930
営業時間 11:00~22:00
定休日 無休
坪数客数 35坪 50席
客単価 280元
関連リンク ゆで太郎システム

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